「もう一年待っていてね。そうしたら私はあなたを追いかけて行くわ。」
そうエリザベスは呟きました。
だけどあなたは
「きみがいない一年はとても長いし、そんなの体が耐えられないから僕は別の女を探すよ。」と思いました。
だけどエリザベスはあなたのことが大好きだったので、地獄の果てまでついて行きました。
だけど私はエリザベスよりあなたのことが好きでした。
エリザベスよりあなたのことを知っていました。
エリザベスよりあなたの素敵なところを言うことができました。
エリザベスよりあなたと運命の赤い糸で結ばれていました。
そんな私を差し置いて
泥棒猫のエリザベスは
あなたの後を、何も知らずにのこのことついていきました。
私はそんな二人を黙って見つめ
自分の帰る場所がなくなってしまったのをきっかけに
住んでいたところを出ていく決心をしました。
今はエリザベスはあなたが好きです。
あなたもエリザベスのことが好きです。
でも私はエリザベスがあなたを好きになる前から
ずっとあなたのことが好きでした。
機会があるのならば
私はエリザベスが公務員試験に見事に落ちたらいいと思います。
だけど、それはあなたがとても悲しがるので
私はどうしようもできない自分の欲求と誰かさんの悲しみをぐっと飲み込んで
黙ってこの地を後にしました。
大好きなあなたの喜びが
自分自身の喜びと正反対のものならば
あぁ、神様。
私はいったい誰になにを望んだら良いのですか?
そしてあなたが幸せになった今
私の幸せは一体どこに消えてしまったのですか?
エリザベスが取ったのですか?
全部エリザベスが取ったのですか?
私の幸せは全部エリザベスが取ったのですか?
全部エリザベスが奪ったのよ。
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