手に入れられなかったものは
いつまでも美しく
きらきら輝いて
もう二度と手に入れることが出来ない私に手招きをする。


ちょうど思った。
きみは光みたいだな、と。
私はきみの光を頼りにぐんぐんと進み
やがて大きな惑星にたどりつく予定だった。
その予定航路は希望にあふれ
私もきらきらと輝きはじめた。




急に進路は大幅に変更した。
きみの光は消えて
私のガソリンはなくなり
機械は故障し
宇宙で独りぼっちになった。



ちょうど思った。
きみは光だと。
きみがいなきゃ進めない。
すごく好きだったんだよ、きみが。
それでも光はバケツ一杯の水で消されて
冷たい冷たい雨にさらされて
私は生きる希望をなくしても

きみは光だった
きみは本当に光だった。



きみは光だった。
それは私の光ではなくて
他の誰かの光だった。

私の光は消えてしまった。
今は自家発電、必死で作ってる。



きみの光がほしい。
きみの光がほしい。
誰かの光じゃ嫌だ。
きみがよかった。


きみは消えた。
誰かと消えた。
私の知らない誰かと一緒に。
私の心に影だけ残して。

きみが消えた予定航路